IMPACT REPORT
これまでに救った
規格外りんごの量
胸を張れるほど大きな数字ではありません。それでも、市場に出られずに終わるはずだったりんごが、確かにこれだけ食べものになりました。COMPOTE と SNAPS、それぞれの実数をそのまま記録していきます。
累計使用量(2025年4月〜2026年8月)
758.8kg
これが、廃棄されずに菓子になった規格外りんごの重さです。
約2,500個
りんご1個300gとして換算した個数です。
100%
原料はすべて長野県産。加工も長野県内で行っています。
商品ごとの使用量
COMPOTE は仕込みごとに1回100kg前後。SNAPS は売れた分だけ乾燥させています。無理に増やさず、売れた分だけ次を仕込む。それが続けるための量です。
428.2kg
330.6kg
COMPOTE
SNAPS
数え方について
COMPOTE は仕込みごとに農園から引き取った重量をそのまま記録しています。SNAPS はりんごを乾燥させると重量が約10%まで落ちるため、つくった分から逆算しています。
いずれも加工に使用した規格外りんごの重量(皮・芯を含む入荷時点)です。個数換算は1個300gとした概算です。
この数字をどう見ているか
まず、目指す先の大きさをはっきりさせておきます。私たちが基準に置いているのは、日本で1年間に収穫されたのに出荷されなかったりんごの量です。
私たちが基準にしている数字
約6.7万t
= 日本で1年間に出荷されなかったりんご
2022年産のりんごは、収穫量73.7万tに対して出荷量66.98万t。その差が約6.7万t(67,300t)、収穫量のおよそ9.1%にあたります。傷や色づき、大きさで市場に出られなかったものが中心ですが、この差には自家消費や加工向けに回った分も含まれており、実際にどれだけが捨てられているかを正確に示す統計はありません。あくまで規模感をつかむための参考基準として置いています。
そもそも収穫量にすら数えられず、木の下で捨てられているりんごもあります。実際はもっと多いはずですし、摘果りんごの商品化まで視野に入れている私たちからすれば、6.7万tはまだまだ参考値にすぎません。それでも、何もないと面白くないので、ひとつの目標値として置いています。
私たちの758.8kgは、この6.7万tのごく一部です。どれくらい一部なのか、ごまかさずに出しておきます。笑ってしまうほど小さい数字です。
日本の未出荷りんごに対して
0.0011%
上の約6.7万tを母数とした割合です。758.8kg ÷ 67,300,000kg。
日本の食品ロスに対して
0.000016%
2024年度の日本の food loss は461万t(事業系237万t・家庭系224万t)。
世界の食品廃棄に対して
0.000000072%
UNEP の2024年報告による2022年の世界の食品廃棄推計、約10.5億t に対して。
小数点が並ぶだけの数字です。ここだけを見れば、やる意味がないと言われても反論できません。
BUT,
この数字は、私たちが活動した分の話でしかありません。
私たちと同じことをする人が8.9万人いれば、
日本の廃棄りんごは、ぜんぶ拾いきれる。
8.9万人
必要な人数
0.072%
日本の人口に占める割合
1,390人に1人
身の回りでいうと
だから私たちは、自分たちの実績を大きく見せることにあまり興味がありません。758.8kg という数字の価値は、量そのものではなく、これが誰にでも真似できる規模だということにあります。特別な設備も、大企業の資本も要りません。畑に行って、引き取って、おいしくする。それだけです。
そのために、アップサイクルをもっと楽しく、面白く、気軽なものとして表現していきたいと思っています。「もったいないから食べる」ではなく、「うまいから買ったら、たまたま救われていた」。我慢や善意に頼る活動は、その人が疲れた時点で止まります。おいしさとデザインで選ばれるものにしておけば、勝手に続きます。
死者の日をモチーフにしたパッケージも、りんごの復讐という物騒な設定も、そのための仕掛けです。真面目な課題を、真面目な顔だけで語らない。そのほうが、真似したくなる人が増えると考えています。
※「収穫量−出荷量」には自家消費や加工向けも含まれるため、その全量が廃棄というわけではありません。ここでは未活用になりうる量の目安として使っています。日本の食品ロスと UNEP の食品廃棄は定義が異なるため、世界との比較は規模感の参考値です。出典:農林水産省 令和4年産果樹生産出荷統計(e-Stat)/農林水産省 事業系食品ロス量(2024年度推計値)/UNEP Food Waste Index Report 2024/総務省統計局 人口推計。
数字は仕込みごとに更新していきます。お店で1個買われることが、次のkgをつくります。
OUR PRIORITY
地球のためじゃない。
まず、りんごのため。
私たちが物事を決めるときの優先順位は、はっきりしています。地球は、いちばん最後です。
サステナブルという言葉を先に置くつもりはありません。目の前にあるのは、実になったのに食べられずに終わるりんごです。その1個をどう扱うかが最初の判断で、地球の話はそのあとです。
りんごが救われれば、育てた農家に対価が戻る。おいしければ、消費者がまた選ぶ。選ばれれば、私たちは次の仕込みができる。この小さな輪が回りはじめて、ようやく畑で捨てられる量が減っていきます。
環境負荷の削減は、目的ではなく結果です。壮大な話より先に、目の前の1個と、それに関わる人たちの間で気持ちよくお金と食べものが回ること。まずはそこを優先します。
